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行間を読む [日常]

なんでそんなことを考えたのか、すっかり忘れてしまったのですが…
(infoで昔の思い出話をしたからかな?)

JUNEくらいしかそれ系の本がなかったころ、とにかく1誌しかないので(あ、アランというのもありましたね。愛読してました。杉並公会堂でのなんかのパーティ? にも読者として行った記憶が(前売り券とか売ってた。まだ私は学生でした)。若き日のとんねるずが出てました。あれはなんの集まりだったのだろう?
それはともかく、そんなわけで、ホモ本を読みたいと思ってもほとんどなかったため、普通の本の行間を読み、萌える、ということがごくごく日常的に行われていました。
…多分、私だけじゃないと思うんだけど。

『行間』に萌え萌えしていたのは、西村寿行、平井和正、横溝正史、江戸川乱歩(すべて敬称略)…あと誰で萌えてたっけな。赤江ばくとか、中井英夫とか。中井さんの「トランプ憚」とか大好きでした。勿論虚無も。
JUNE文学リストに非常にお世話になってますね(笑)。

平井和正さんの「死霊狩り(ゾンビーハンター)」田村俊夫と、林の関係に激萌え!!
西村寿行さんの「帰らざる復讐者」(もっと萌える本はあったんですが)で、受が外人にヤられるんだけど(いや、受けじゃないし)、そのあと立場が逆転し、親友(男)の前で自分をヤった外人たちを捕らえたあげく、
「俺はこいつらに犯された」と言い、すりこぎを突っ込む、というシーンがあったのですが、シーンそのものより、親友は「犯された…?」と動揺してるんじゃないかしら、とそっちに萌えたり。
「晩秋の陽の燃ゆ」では樹生三郎という名の準主役が、男同士で夫婦になる村の長かなんかに見初められ、ラブホテルの明かりが入る車の中で「お前の妻になろう!」と言うシーンに萌え。
そして横溝正史では、「こうちゃん、しっかりしなきゃだめだ」の風間に萌え。

あー、なんか読み返したくなってしまいましたよう。

しかしひとつ落とし穴が。
私は萌えたシーンばかりを何回も読み返していたので、そこの部分の記憶は実に鮮明なのですが(恥)、それ以外の本筋をほとんど覚えていないという…。
それが発覚したのは、いつか飲んでいたときに乱歩の「孤島の鬼」の話になったのですが、どんな話かと聞かれ、
「諸戸道雄ってイケメンがね、箕浦くんっていう主人公のことをずっと好きで、あるとき我慢できずに手を出しちゃって、それで…」
と説明をしたら、他にその本を読んでいた人から「そんな話じゃなかったような」とツッコミが。
ってか、ちゃんとそのシーンはあるのだけれど、本筋からは外れてるよ、と指摘され、たしかにそのとおりかも~(笑)と思ったのでした。
「孤島の鬼」のラストの一文は、今思い起こしても泣けます。
道雄さん、かわいそう…(泣)。

今は大好きな男同士の恋愛ものを行間を読まずにたくさん読むことができて(小説は読む時間がないので漫画が主なのですが)とても幸せです。
いい時代になりましたよねv

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